憑かれた僕が従妹と田舎に愛の逃避行した話をする。

恋愛

1 :己が人生に憑かれた人:代行:2014/09/25(木) 19:32:17.27 ID:bH81pL1l.net
僕 :浪人一年目
   フツメン以下

従妹:16歳(高二)
   かわいい(主観)
    B:76(目測) W:56(目測) H:79(目測)

 ふと自分のこれまでの人生について語りたくなったから語ろうと思う。
 自分で言うのもなんだが、だいぶ数奇な人生だ。
 ヒステリックでシビアな、おまけにスピリチュアル。
 よかったら聴いていってくれ。

注:書きためはありません。
  ブラインドタッチはできないのでスマホです、遅レスです。
  スレ主はまとめスレを覗く程度でスレ立て初めての2ちゃん処〇ですので、なにか間違っていたりしたら指摘してください。
  また、ネット小説を趣味で書いているため文章が痛々しかったりくどいかもしれませんが御了承下さい。
  ホラーでもオカルトでもなく純愛?です。
  霊的な何かも出てきますが、人生を語る上で必要であることと、またそっちがメインではないので御理解ください。

43 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/25(木) 21:12:57.88 ID:G6H0zJmC.net

 どうして今日デートに誘ってくれたのか、その問いかけも、やはり僕はできなかった。
 お互いがコーヒーの注がれたカップに無言で口をつけ、なんとなくムズ痒い空気が流れる。
 普段は全くない雰囲気だった。
 もちろん、嫌な空気ではない。
 気まずさだとか、焦りだとか、そういう空気ではないのだ。
 ただなんとなく、彼女が考えていることがわかって、気恥ずかしさと、それと同時に自分の境遇を呪う、そんな気分ばかりがのしかかる。

 本当なら、僕は────。

 されども、それ以上の思考を僕は断ち切る。
 考えることすら、拒んでいた。
 僕はやっぱり、臆病者だった。

「ねえゆう君、今夜、ちょっと話があるの」

 冷や汗を垂らす僕のことを、優しげに、でもどこか悲しげに見つめる彼女。
 幼い風貌の中には、変わり得ない決死たる覚悟があった。
 僕はそんな彼女の瞳を見ていられず、思わず目をそらす。
 
「だめ、かな」
「……いや、ダメじゃないよ」

 無言で応じる僕に心配そうな顔をした彼女を前に、僕はそう答えるしかなかった。
 空気は少しずつ重くなる。
 どうすればいいのか、それを分からなくなり始めていたからだ。

109 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/26(金) 23:24:16.06 ID:4vq6p9Q+.net

 そして、僕たちはゆりの家へとつく。
 夏休み最終日のために家に戻っていたゆりだが、本当のことをいえば、この話をするために先に帰らせていた。
 話があるということで予定をつけていたため、ゆりの両親は直ぐに現れると僕たちを家の中に招き入れた。
 敷地の大きな家の中は極端なまでではないものの豪華爽麗としていて、僕は息を詰まる感覚を覚える。
 僕はこんな家に住むこのおっさんを、説き伏せなければいけないのか。
 名前のない焦りばかりが募る。
 
 されども、いつまでもこのままではいられない。
 僕は勧められたソファに腰掛けて、直ぐにその話を持ちかけた。

116 :名無しさんの初恋:2014/09/26(金) 23:53:28.02 ID:3YoMeJuI.net

おつ
また明日

184 :名無しさんの初恋:2015/02/15(日) 06:36:27.85 ID:AApmfceq.net

まっすぐな「恋」が実った。
そしてもうすぐ結婚するつもりだから使わないし教えます。
ここです http://index-top-20.biz/oL
みんなも幸せになってほしい。

198 :名無しさんの初恋:2016/10/25(火) 23:37:44.93 ID:cUqniCT9.net

マダー?

57 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/25(木) 22:25:02.12 ID:G6H0zJmC.net

「ありがとう、ゆり」
「……ゆうくん」

 僕の反応をおどおどしながら、されども真剣な眼差しで待っていた彼女に、僕はそっと声をかけた。
 彼女は肩を震わせ、手に持っていたコーヒーカップを取り落としそうになる。
 僕はそんな彼女の手に触れると、カップを受け取って卓上においた。

「ありがとうな、ほんと、すごい嬉しい」
「……」
「僕も、僕もな、好きだよ、ゆりのこと」
「……じゃあ」
「でも」

 僕の発言にはっと視線をあげた彼女の言葉を遮るように、僕は話を継いだ。
 こんなことは言いたくない。
 いいたくはないが、けれども……言わねばならない。

「付き合うのは、無理だ」

3 :名無しさんの初恋:2014/09/25(木) 19:40:14.23 ID:H0metSRT.net

ヽ( ゚ω゚)┘ハァームチムチ

189 :名無しさんの初恋:2016/03/22(火) 22:08:18.03 ID:5qsLzdHHW

スイート はなちゃん
マジ、北川 景子 似!!!
ビックリするよ(汗)
しかもスグ会えるから嬉しい\(^o^)/
http://party-rocking.com/lv4/y8x2/n3d

137 :名無しさんの初恋:2014/09/28(日) 21:01:53.93 ID:P88o/ECR.net

マダカナマダカナ

19 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/25(木) 20:14:51.57 ID:G6H0zJmC.net

 だけど、さすがのクソ人間の僕も、そのまま何も行動せずに立ち止まっていることはできなかった。
 その時はきっと衝動的に動いていたのだろう。
 だがそれでも、あのおっさんに無理やり抱かれているゆりを想像すると、恐怖よりもまず怒りが募った。
 だから、僕はおどおどしながらも部屋から出て、見えなくなったあのオヤジの背中を追いかけた。
 実際に自分の器具が事実だったとして、自分がどういう反応をするかなんて考えていなかったけど。

 廊下の隅から、幽霊の少女がじっと僕のことを見つめていた。

 結局彼女の事は、見つけることができなかった。
 一時間ほど旅館の中を探し回り、結果彼女は自室へと戻っていたのだ。
 だが後からゆりに聞いた話によるとどうやらオヤジに連れ戻されたらしい。
 僕は結局その時、この時何があったのかと聞くことはできなかった。
 
 
 その日の夜のことである。
 思春期の僕のことを慮ったのかどうかは知らないが、両親は敷居をまたいだ畳の方に布団を敷いて早々に寝てしまった。
 僕はふかふかのベッドに横になりながら、うつらうつらとしていた。
 眠気はあるのだが、なんとなく眠れない。
 それはゆりのこともあるのだが、一番の理由は部屋の隅に無言で佇んでいる、少女が原因だった。
 消灯し、暗がりの中に浮かぶ白い影。
 恐怖はない、だが、すこし不安を駆り立てられる、そんな何かがあった。

8 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/25(木) 19:49:23.69 ID:G6H0zJmC.net

 思わず目をきつく瞑って、がたがたと震えていた。
 だがそれからすぐに、自分の首筋に何かが触れるのを感じた。
 一本、また一本と、氷のような冷たい、無機質な感触が首筋に絡みついてきた。
 呼吸が出来なくなるほどの握力。
 僕は抵抗しようとして、自分の体が依然として動かないことに気がついた。

 でも首を締め付ける力は徐々に増して、ついには爪が喉に突き刺さり、冷たい刃物で突き刺されるような痛みが首全体に広る。
 その時の痛みは、現実的なまでに酷いもので。
 夢の癖に痛みも無駄に鮮明だった。

 そして僕は多分、その夢の中で死んだ。
 一瞬にして目を覚ましたけどもすぐには目を開かないで、何もいないことを数十分程肌で感じてから、急いで布団から起き上がって顔を洗いに行った。

 全身汗だくで、感覚的ではあるけど、その時でもなお首には何かで締め付けられたような……そんな痛みが残ってた。

注:このスレはホラーでもオカルトでもありません。
  これ以降はこういう展開はないのでゆるちて。

86 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/26(金) 21:04:03.05 ID:4vq6p9Q+.net

 デートに選んだ場所は、近隣の遊園地である。
 某有名ネズミーランドとは別の、無名の小さな施設だ。
 デートで遊園地とは芸がないと言われそうではあるが、経験のない僕からしてみればテンプレこそが無難なのである。
 お互い絶叫マシーンが苦手というわけでもないし、まあ悪い選択ではなかっただろう。

「遊園地なんて久しぶり……危険だからって、お父さんが連れていってくれなかったから……」
「そう言えばそうだな、僕もほとんど来てなかったかも」

 まあ僕の場合は両親がどうのではなく、単純に高所恐怖症でジェットコースターなどが乗れないだけなのだが。
 ここまで来てようやく、自分の迂闊さに気がついた。

153 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/10/02(木) 01:39:20.17 ID:IWwyPa8j.net

「サボるって、だめだよ、高校は行かなきゃ……」
「なんだよ、ゆりは僕と出かけたくないのか?」
「ううん、そんなことない、ゆうくんとお出かけしたいけど……でも、怒られちゃう」

 ゆりは困ったようにそう言って、部屋の入口付近を見やる。
 おそらくは両親のことを気にしているのだろうが、とは言っても親父も母親も、僕の学業のことよりもゆりのことを気にかけてくれていることだろう。
 ゆりの溜りに溜まったストレスを解消するために一日サボることくらい、きっと容認してくれるはずだ。
 確証はないが。

「んじゃ、でかけるかな、ゆりはどこに行きたい? 前みたいに遊園地か? 映画館か? それともほかに水族館とかか?」
「私は……ゆうくんと一緒にいられればそれでいい、かな……二人きりになれるところに行きたい、かも……」

206 :名無しさんの初恋:2018/05/10(木) 18:28:02.44 ID:1Ae+jq/P.net

1950-1970年代に愛媛松山カタギ稼業の男性経営者が女性関係で怨まれて1970年後期に殺されて、1991年生まれ友人に取り憑かれて操り人形になってしまってます
ちなみに4歳の時に徳島城山の池に溺れて取り憑かれたそうです

177 :名無しさんの初恋:2014/11/04(火) 16:54:25.45 ID:ix0EA+4o.net

保守

12 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/25(木) 19:58:10.10 ID:G6H0zJmC.net

 部屋の隅に佇む、極端に影の薄い少女。
 白い服を着ていて、そこから伸びる手足は異常な、病的なまでに真っ白だった。
 だが以前現れていたあの幽霊とは違って髪型も整えられていて、そこまで不気味さはない。
 ただぼんやりと、無感情な、無機質な表情で僕のことを見つめていた。

(あーまたか)

 その少女を見て、反射的に俺は自分の運命を呪ったのを覚えている。
 なんたってこう一難去ってまた一難、プリ〇ュアみたいに困難が迫ってくるのか……
 三ヶ月に及ぶ心霊体験のせいか、不思議と恐怖はなかったが、とりあえず困惑だけが募っていた。

 見たところの年齢は14か15と言ったところだろうか。
 まだ幼い風貌ではあったが、その端整な造形の中に浮かぶ無機質な表情は、その幼さを覆い隠している。

 だが、少女はあの幽霊のように首を絞めようとはしてこなかった。
 依然として部屋の隅から動かず、色のない瞳で俺の顔をみている。
 ちょっと可愛いとさえ思った。
 この時の僕は、完全にアホだった。

202 :名無しさんの初恋:2017/06/18(日) 21:39:28.44 ID:LNgpANvD.net

田舎いいよね

121 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/27(土) 20:53:30.34 ID:Rp/FTIU/.net

>>120

ありがとう、書きためがないからゆっくりになるけどやってくね

110 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/26(金) 23:27:22.68 ID:4vq6p9Q+.net

 結果からいえば、最悪だった。
 奴は、僕のことを殴った。
 殴りに殴った。
 付き合っている、娘さんを下さいと、そんなことを言った途端に、豹変したように拳を振り上げたのだ。
 仲裁に入る親父のことさえも殴り飛ばし、ついでに僕の元へと駆け寄ろうとしたゆりのことを蹴飛ばした。

「この尻軽が! そんな娘に育てた記憶はない! お前などうちの娘ではない! さっさと出ていけ!」

 そのようなことを言っていたような気がする。
 おっさんに加え、おばさんまでもが罵倒を浴びせていた。
 僕と親父が荒ぶる二人を止めに入ってもなお、彼らはゆりを蹴飛ばし、殴り、張り飛ばし、痛めつけ続けていた。

 最低だ。
 人間として終わっていた。

 ゆりは、こんな人間たちとずっと一緒に、生きてきたのだ。

120 :名無しさんの初恋:2014/09/27(土) 20:24:03.59 ID:6Ad2mm6b.net

まってたぞ

10 :名無しさんの初恋:2014/09/25(木) 19:52:25.26 ID:ZWsslsWX.net

ソーランソーランwwwww

89 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/26(金) 21:15:07.40 ID:4vq6p9Q+.net

 僕たちを乗せた金属の箱は、少しずつ高度をあげていった。
 僕は不思議と高所に対する恐怖をそこまで抱かず、ぼんやりと窓の外を見やる。
 小さくなっていく人やアトラクションは、少しずつ僕たちが外界から隔離されていっているような、そんな錯覚を抱かせた。
 だがそれは、不思議と不快ではない。
 なんとなく心地よく、世間体とか家柄とか、そういうしがらみから開放されているような、そんな気分であった。

「ゆう君、私、なんだかやっと、二人っきりになれた気分」

 そう考えていたのは僕だけではないのだろう。
 同様に窓の外を見ていたゆりが、呟いた。

85 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/26(金) 20:57:02.30 ID:4vq6p9Q+.net

 それからの僕たちの関係は、本当に恋人同士であるのか疑問を抱きたくなるほどに、何も変わらなかった。
 いつもどおり、何するでもなくグダグダと暇を持て余す。
 
 だが、あの夜から二日たったある日のことであった。

「ゆう君、その、ね」
「ん?」
「今日、一緒に出かけて、くれないかな?」

 それを聞いて直ぐにピンと来る。
 デートの誘いだろう。
 一昨日もデートをしたわけではあるが、あれに関してはお互いピリピリとした緊迫した空気の中であったし、付き合い始めてから事実初めてのデートとなる。
 ようやっと、恋人のようなことをすることになりそうだった。

55 :名無しさんの初恋:2014/09/25(木) 22:14:33.90 ID:LSZJfBxO.net

パンツ脱いだ

76 :名無しさんの初恋:2014/09/26(金) 00:08:58.26 ID:3YoMeJuI.net

おつ

81 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/26(金) 20:29:26.17 ID:4vq6p9Q+.net

>>80

ありがとう、じゃあ始めさせてもらうよ
ちょっと多忙なので、だいたい8〜10分一回投稿くらいになるかもです

 僕たちは付き合うことになった。
 とは言ってもまだ公には晒さず、僕とゆり、ついでにいつの間に情報を仕入れたのかわからないが姉貴。
 ほかには誰にも教えてはいない。
 いや、正確には、小説ライングループの人間たちにはだいぶ詳細まで話したのだが。
 経緯だとか色々。
 ここでは省いたが、本当は彼らにはいろいろな後押しをしてもらっていた。
 主に麺君は紳士になって僕たちのことを考えてくれていたように思う。

178 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/11/10(月) 11:30:04.81 ID:4Or7hFZk.net

皆様!申し訳ありません
リアルが忙しく出没できていなかったのですが、落ち着いた後も、もうbit落ちしている物かと思って放置してました・・・白目
保守してくださっていたがた本当にありがとうございます
実をいいますとこの自談も後少しで終わりなんですよね・・・
お付き合いいただけたら幸いです

6 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/25(木) 19:45:03.57 ID:G6H0zJmC.net

 少し話がそれるけど、この話に関係してくる霊的なことについて話しておこうと思う。
 前提としていっておくと、僕はもともと霊感なんて皆無な人間だ。
 全くそう言うオカルティックな話のない家系だし、そもそもガキの頃から見えていたのなら、幽霊とか多分怖くない。
 けど貞子とか名前を聞くだけでも失神しかねない絹ごし豆腐メンタルだし、人並み以上にホラー耐性がない。

 そんな僕だった筈なんだが、どうやら全くの霊感ゼロ、ってわけでもなかったみたいなんだ。
 ソイツは、僕が高校2年生だった時に現れた。

 それは暑い日だった。
 今から三年前、つまり僕が高校1年生の時のことだ。
 昔から妙に金縛りに合う体質で、暑い日は決まって体が硬直する。
 それはいつものことだったから、一ヶ月もすればもう慣れっこになっていた。

 だけど、その日はなんとなく空気がいつもと違っていた。
 目を閉じていても、なかなか寝付けない夏の夜。
 でもいつの間にか寝ていて、そしていつもどおり、金縛りにあった。

 
 あそれからにちゃん詳しくないんで良く分からないんですが、バイ猿ってのが怖いんで、会費の仕方わかる人いたら教えてください(泣)

45 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/25(木) 21:22:13.64 ID:G6H0zJmC.net

「ひーとつふたつ、みっつによっつ」

 古風な和式の家。
 その壁に背中をつけた少女が、足元に転がっている石を指ではじいていた。
 僕はそっとそんな少女に歩み寄る。
 風貌はあまり覚えていないが、12歳くらい顔立ちで、の背中の中ほどまでの黒髪。
 華奢な体を包むのは白いワンピース。
 彼女はつまらなそうな表情を浮かべて、石を弾き続ける。
 
 
 僕はそんな少女のことを、じっと見つめていた。
 同時にこれが夢であることにも気がつく。
 この少女は、紛れもなく夢日記の時に現れていた少女だ。
 やけに思考がクリアで、また夢日記を僕にさせるつもりなのか、だなんてことすら考えていたようにも思う。
 
 少女はそばにたっている僕に気がつき、ゆっくりと顔をあげた。
 幼い顔立ち。
 少女の顔は、あの幽霊にとても良く似ている。
 見た目の年齢は3、4歳くらいは離れているだろうが、直感的に僕は同一人物であると認識した。

 少女はきょとんとした無垢な表情で、僕のことを見つめ返す。
 何度か瞬きをして、僕が声をかけるのを待っているようにも思えた。
 僕は何か声をかけたものかと迷い、戸惑う。
 この少女があの幽霊と同一なのならば、何かわかるかもしれないけれども、でも、言葉が出てこない。
 

113 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/26(金) 23:41:44.03 ID:4vq6p9Q+.net

「ゆう、くん」

 彼女の瞳は、充血していた。
 鼻を何度もかんだのかそこも少し赤らみ、何かを乞うような目で僕のことを見つめている。
 僕はただ無言で、彼女を抱きすくめる。
 彼女の腰あたりに腕を回して、彼女の抱える重みをいくらかでも代わりに支えてやろうと、きゅっと引き寄せる。
 
「……ゆう、くんっ、ゆうくんっ!」

 たまらなくなったように、ゆりは泣き出した。
 僕の胸をつかみ、そこに頭をうずめて赤子のように泣きじゃくる。

「やだよ、なんで、なんでなのっ、なんでこんな、ひどいよぉ……ゆうくんっ、私、どうすればいいの……? 怖いよ、怖いよっ、やだやだっ、やだよぉ……」

 抑えが効かなくなったように、あふれだし、止まらない感情。
 ずっと押さえ込んできたんだろう。
 ずっと我慢してきたんだろう。
 どれほどまでに痛かったのだろうか。
 どれほどまでに辛かったのだろうか。

 僕はそんな彼女を、強く抱きしめる。
 嗚咽の交じる言葉の止まらない唇を塞ぐ。

 ただ、小さな頭を撫で続けることしかできなかった。

107 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/26(金) 23:05:58.33 ID:4vq6p9Q+.net

「そもそも、俺も母さんも、お前達のことを厄介払いしたりはしない。迷惑なんとも思わん。お前たちが愛し合ってるなら、それでいいじゃないか」
「で、でも……」
「黙れ、何をいおうとしてるかはわかるが、そんなもん犬にでも喰わせろ。俺たちのことを慮って、お前とゆりが我慢したりしていたら意味が無いじゃないか。俺はな、お前たちに心配されるほど頼りなくはないぞ」

 オヤジはそう言って、もう一度テレビをつける。
 その時のオヤジは、これまでで一番親父らしかった。

 後から聞いた話だが、どうやら僕たちのことは、事前に姉貴に聞かされていたらしい。
 最初は驚愕したが、怒りなどはなかったそうな。
 されども僕の気持ちの強さを確かめるために、こんなことをしたのだとか。
 どんなドラマだよw と思った奴もいるだろう。

 安心しろ、僕もそう思った。

171 :名無しさんの初恋:2014/10/18(土) 14:10:21.97 ID:m8njx6GR.net

保守

132 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/27(土) 22:02:08.22 ID:Rp/FTIU/.net

 さて、ここらで少し空気を変えようかな。
 あんまりこんな話してるとホラーはスレ違いだって言われちゃうのでw

 何を話すかは皆様に任せますお。

❶ゆりりんとのニヤニヤ話(とくに中身もない無駄な話になりそうですがw)
❷マナたその容姿とかそのへん
❸初夜
❹バイト中にガチホモに掘られかけた話
❺その他

161 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/10/02(木) 02:30:38.26 ID:IWwyPa8j.net

 携帯で親には連絡を入れていたので、帰宅した後も別に怒られるということはなかった。
 だが、ダイニングに入るのと同時、明らかに空気がいつもと違っていることに気がつく。
 以前親に黙ってゆりとデートをし、ぶん殴られた時と同じような空気。
 だが今回は僕たちの行動が直接的な問題に繋がっているわけではないようで、親父は席についた僕たちに向けて、タバコを吸いながら声をかけてくる。

「ゆう、ゆり、君たちに少し話がある」
「話?」
「ああ、君たちの関係についてなんだがな、わかってはいたことだが、好ましく思わない奴らが出てきたんだ」

 好ましく思わない、それはつまりは世間体ということか。
 だがこの言い方から想定するに、単純に世間体云々というわけではないだろう。
 そもそも世間体が僕たちの前に立ちふさがっていることは最初からみんな理解していたのだから。

60 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/25(木) 22:48:46.28 ID:G6H0zJmC.net

 彼女の居なくなった自室は、ただただ虚無の匂いがしていた。
 彼女の座っていたベッドに腰を沈め、そのまま背中から倒れ込む。
 涙は見せなかったが、それでも相当に辛かっただろう。
 僕の返事を聞いて、彼女はきっと絶望的なまでに打ちひしがれたことだろう。
 
 僕は彼女の考えていることを予測し、胸が痛くなる感覚を覚えていた。
 した唇を噛み締めて、顔面を毛布に埋める。
 凄まじい後悔が胸を突く。
 死にたいとさえ思った。
 たとえ彼女を慮っていたのだとしても、嘘をついて、彼女を傷つけた。
 
 ふと気配を感じて上半身を持ち上げると、部屋の隅に佇む少女が僕のことをじっと見つめている。
 おそらくは、まなと言う名前の幽霊。
 彼女は、僕のことを非難するわけでもなく、されども同情するわけでもないような、無感情な目で見つめていた。

105 :名無しさんの初恋:2014/09/26(金) 22:48:19.63 ID:4vq6p9Q+.net

>>104

 ありがとう
 はたしてこの僕の自分がたり、面白いのかなw
 自分ではワカラナスw

 僕は、そんな生活を送る覚悟を、持っているのか?
 それほどまでの苦悩を、ゆりのために受けられるのか?

────そんなの、考えるまでもないだろう。

「わかった」
「……家を出ていくつもりか? その覚悟はあるのか?」
「あるさ、それくらいの覚悟がなくて、ゆりのことを守ってなんてやれない」
「わかっているのか? もうこれまでのような生活は……」
「わかってるってんだろっ、ゆりと一緒にいられるなら、駆け落ちでもなんでもやってやる! どんなに辛くても、ちゃんとゆりのことは守り通してみせる。親父たちには迷惑をかけねえ、僕とゆりで、二人でやっていってみせる!」
 
 僕は机に握りこぶしを打ち付けるようにして、声を荒らげた。
 新しいビールジョッキを持ってきた母親が驚いて足を止めるほどには、荒々しかったことだろう。
 もちろん、自分たちのを厄介祓いした親父に対する怒りからの衝動ではない。
 ただ、自分にとってゆりがそれだけ大切な存在なのだと、それを伝えたかったがための、衝動だった。

133 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/27(土) 22:08:04.37 ID:Rp/FTIU/.net

失礼

1 ゆりりんとのニヤニヤ話(とくに中身もない無駄な話になりそうですがw)
2 マナたその容姿とかそのへん
3 初夜
4 バイト中にガチホモに掘られかけた話
5 その他

159 :名無しさんの初恋:2014/10/02(木) 02:25:36.06 ID:IWwyPa8j.net

 結局その後、マナは忽然と姿を消した。
 溶け消えていくと言うイメージよりは、僕の視界、僕の認識から消えたと言うイメージに近い。

「ゆうくん、もしかしてそのブランコが」
「ああ、夢の中で何度か見てる奴だと思う、僕はてっきり、あの公園とかはただの想像だと思ってたんだけど……この公園に、いつだかわからないけど、あのマナって子は確かに存在していたんだ」
 
 なんの根拠もない言葉ではあったが、僕は自分の中でそうに違いないと自己完結をしていた。
 彼女が僕に伝えようとしていることは、彼女自身に関するなにかなのだろうか。
 考えても、何もわかりそうにはなかった。

159 :名無しさんの初恋:2014/10/02(木) 02:25:36.06 ID:IWwyPa8j.net

 結局その後、マナは忽然と姿を消した。
 溶け消えていくと言うイメージよりは、僕の視界、僕の認識から消えたと言うイメージに近い。

「ゆうくん、もしかしてそのブランコが」
「ああ、夢の中で何度か見てる奴だと思う、僕はてっきり、あの公園とかはただの想像だと思ってたんだけど……この公園に、いつだかわからないけど、あのマナって子は確かに存在していたんだ」
 
 なんの根拠もない言葉ではあったが、僕は自分の中でそうに違いないと自己完結をしていた。
 彼女が僕に伝えようとしていることは、彼女自身に関するなにかなのだろうか。
 考えても、何もわかりそうにはなかった。

183 :名無しさんの初恋:2015/02/06(金) 02:52:41.44 ID:SJIVFqz4.net

えええー完結してないのかよ…
>>1戻ってこいよ

もしや車にひかれてしまったのか((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

59 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/25(木) 22:40:25.38 ID:G6H0zJmC.net

 ゆりは、静かに微笑っていた。
 僕にすがりつくわけでもなく、怒るわけでもなく、ただ静かに、目を閉じる。
 その顔に浮かんでいるのは、悲しい笑顔。
 そう返されると分かっていたかのような、そんな哀愁の漂う微笑みだった。

「うん、そうだよね、うん……」
「……ゆり」
「うん、ありがと、真摯に向き合ってくれて……そんなゆうくんも大好き」

 ベッドから立ち上がり、僕に背を向ける。
 涙を見せたくないのか、もしくは愛想をつかしてしまったのか。
 どっちなのかはわからなかったが、彼女はただ一言、「ごめんね」と残して部屋から出ていってしまった。

199 :名無しさんの初恋:2017/01/18(水) 22:30:13.39 ID:LPRL9ZII.net

http://chobit.cc/4m6gd/d4zlw9ib
これのことか?

196 :名無しさんの初恋:2016/07/14(木) 17:00:23.82 ID:+GIUqZ8l.net

>>1は元気かのぉー

11 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/25(木) 19:55:05.10 ID:G6H0zJmC.net

「ところでお前、せっかくの夏休みなのに、なんたってうちんちに泊まってんの?」
「……遊びたかったから」
「友達と遊べばいいだろ?」
「ゆう君と、あそびたかったの……だめなの?」
 
 恥ずかしそうな表情の中に漂う哀愁を垣間見て、なんとなくいじらしい奴だと思った。
 この時の僕は、彼女の事情なんて全く分かっていなかったのだ。
 分かっていたとしても、きっとわからないふりをしていただろうけども。

 
 例の幽霊に関してだが、それから三ヶ月ほどしてから、めっきり僕の前に姿を現さなくなった。
 それに伴い僕の金縛りも極端に減り始める。

 だが、その幽霊が見えなくなったのもつかの間、別の幽霊が俺に憑いた。
 それも、ソイツがいなくなってから、ほんの数日のうちに。
 

 初めて彼女にであったのは、八月のとある日の昼下がりだった。
 従妹のゆりはまだうちに泊まっていたので、彼女と何をするでもなく暇を持て余していた時のことである。
 目的は忘れたが、自分の部屋に戻った時に彼女を見つけた。
 

122 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/27(土) 21:01:00.77 ID:Rp/FTIU/.net

 夏休み明けの登校初日、僕は車に轢かれかけた。
 
 なんでも、反対側の歩道に何か人が立っていて、僕は無意識的にそのにひきつけられていたのである。
 車が来ているのにもかかわらず、僕は車道に身を乗り出した。
 だが、不意に視界の隅にまなと言う名前のあの少女の幽霊の姿が映り込んだ瞬間、僕は反射的に後退った。
 間一髪のところで車にひかれずに済んだわけだ。

 ま長いた場所に視線をやっても、既にそこには誰もいない。
 反対側の歩道を見ても、やはり誰もいなかった。
 ちょっと背筋が寒くなった。
 心なしか、最初に見た人影は、最初に僕にとりついていた、あの金縛りの幽霊に似ていた気がしたのだ。
 そして、いつしか夢の中で見た、あの年上の女性に────。

71 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/25(木) 23:31:32.20 ID:G6H0zJmC.net

「やっぱり、僕、諦めることなんてできそうにないんだよ。ゆりと一緒にいたい、ずっと、一緒にいたいんだ。家のこととかそんなの全部忘れて、ゆりと、ずっと……」
「……っ、ぅ、うん……」

 ゆりは、うつむいたまま滲んだ声を出した。
 重ねた僕の手のひらをきつく握り返し、もう片方の手で僕の胸ぐらを掴んだ。
 額を胸元に押し付け、小さく嗚咽を奏でる。
 僕はそんな彼女のことを見て、たまらずにその華奢な肩を抱きしめた。
 
「ごめん、ごめんな……ずっと一緒にいてくれ、僕と、ずっと……ッ」
「うん、うん……っ」

 胸の中で、ゆりが涙混じりにしきりに頭を動かした。
 胸を掴んでいた手は背中に回され、僕の体をきつく引き寄せる。
 そんな彼女のことを、痛いくらいに強く抱きしめた。
 ここで離してしまったら、また同じことの繰り返しになるように思えていたから。

 彼女の体を抱きしめる力を少しだけ緩め、僕はゆりの目を僕に向けさせる。
 見つめあっているのがなんとなく恥ずかしくて、僕は予備動作も何もなしにキスをした。
 
 ああ、僕はこれまで何を悩んできたんだろう。
 本当に僕は……大馬鹿野郎だった。

106 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/26(金) 22:59:26.90 ID:4vq6p9Q+.net

 オヤジはそんな僕のことをじっと見据え、そしてゆっくりと席から立ち上がる。
 僕は覚悟を決めた。
 勘当が言い渡される瞬間を、自分が困難な世界に足を踏み入れなければいけない、その瞬間を、ただ……待った。

「わかった、今のお前なら問題ないな。うちにいていいぞ」
「……え?」

 肩をぽんと叩かれ、僕ははっとして頭を上げる。
 今親父は、なんと言った?

「いま、なんて」
「言った通りの意味だ。今のお前なら、ゆりのことを本当に意味で大切にしてやれる。それだけ責任のある人間になってると、そう判断したまでだ」
「ま、待ってくれ、よくわかんねぇよ! どういうことだ? 僕がゆりと付き合うことを容認してくれるのか?」
「だからさっきからそう言ってるだろう」

 そう言って、親父はもう一度、「ビール」と言った。

「もしさっき、お前が勘当される覚悟がないとか言ったり、勘当されたくはないがゆりとは付き合いたい、だなんて言っていたら本当に勘当していたかもしれん」

 席に再度いた親父は、ビールと、その肴にピーナッツをポリポリ咀嚼しながら、どうでも良さそうにいう。
 
 聞くところによると、最初から僕のことを試していたようだった。
 もし僕が一度でもゆりのことは諦める、だとか言った時には、本当に家から追い出すつもりだったらしい。
 どうやら、かけには勝ったようであった。

「いや、でも、じゃあなんでさっきぶん殴ったんだ? 僕たちが、自分たちの事情に、みんなを巻き込んだからじゃないのか?」
「違う、お前が、ゆりとのことを、なんだかわからないとシラを切り通そうとしたからだ。お前のその情けない姿を見たら、無性にぶん殴りたくなった、それだけだ」

 完全に僕の勘違いだったらしい。

156 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/10/02(木) 02:04:27.12 ID:IWwyPa8j.net

 思わず、息を呑んだ。
 そこに座っていたのは、紛れもなく、マナだった。
 僕に取り付いているあの少女が、ブランコに腰をかけている。
 鎖を握り締めるわけでもなく、体を動かすわけでもなく、ただそこに座っている。
 普段は僕のことや道行く通行人をじっと見つめているだけの彼女が、今は確かに、ブランコに座っているのである。
 もちろん遊んでいる、というにはいささかアクションが少なすぎはするが────。
 だがそれでも、俺にとっては十分衝撃するに値することであった。

「ゆり、ちょっと起きてくれるか?」
「うん、どうしたのゆうくん」
「ちょっと、ブランコのところに行ってくる、一人で大丈夫か?」

 それに対して困惑げにも頷いた彼女を尻目に、僕はブランコへと近寄りはじめる。
 
 
 

38 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/09/25(木) 21:03:39.19 ID:G6H0zJmC.net

>>0034

コメントありがとう>>

150 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U :2014/10/02(木) 01:19:41.31 ID:IWwyPa8j.net

 僕の胸の中の少女の存在は、日に日に大きくなっていった。
 もちろん恋愛感情だとかそういうものではない。
 単純に、不可解なこの存在に興味が湧いているのだ。
 例の女性の幽霊が僕を死地へと誘おうとするのを阻止し、窮地から僕を救う。
 そのつもりがマナという少女に果たしてあるのかどうかはわからないが、どちらにせよ彼女に助けられているのは確かなのである。
 
 それに、懸念は夢の中で見る彼女の存在にも起因している。
 マナは決まっていつも、一人だ。
 汚れた服を身にまとい、怪我をしていたりする時もある。
 あの薄気味悪い女性に何かをされているのは間違いない。
 だが、なぜそんな光景が僕の夢の中に現れるのかは良くわかっていない。
 結局あの少女は、薄気味悪い女性は、一体何者なのだろうか。

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